隗より始めよ 2009 12 26

 新卒者、とりわけ高校を卒業する学生の就職率が悪いので、
政府の経済閣僚が、経済団体に対して、
新卒者を積極的に採用するように依頼したというニュースがありました。
 しかしながら、政府は、経済団体にお願いする前に、
「何か忘れてはいませんか」と言いたいのです。
 まず、「隗より始めよ」です。
政府、地方自治体は、積極的に新卒者を採用すべきです。
政府が自ら汗をかかずに、
苦労だけを民間企業に押し付けるのは、おかしいと思います。
 政府が、これだけ努力したから、
次は民間企業が、がんばってほしいというのが、物事の順序でしょう。
 私は、今の日本の風潮が気になるのです。
どうも、21世紀に入ってから、
「自分さえよければ、他人はどうでもいい」という風潮が顕著になったのです。
こうした風潮は、2001年、2002年ごろから強くなってきたのです。
 20世紀までは、互いに助け合うという日本人の美徳があったのに、
21世紀になったら、政府も企業も社会も、
「自分さえよければ、他人はどうでもいい」というのがルールになってしまったのです。

「隗より始めよ」
事をおこすには、まず自分自身から着手せよの意(広辞苑)。














































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